不測の状況に備えて

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最近、TVニュースで、事故の話が連発しているような気がするのですが、なんとなく、
日本国内、安全に関して、安全ボケ、平和ボケが、蔓延しているのではないかと、危機感を、感じるぐらいです。各企業や組織で、安全衛生と称して活動していることは、大体の企業でそういうと思うのですが、事故そのものは、やはり不測の事象(生き物)であり、その事象の発生に備えるための活動であるべきだが、形骸化して、毎日、同じ行動をするだけで、安全を確認したこととしてないだろうか。毎日、周りの状況は変化しているのにもかかわらず、同じ行動で安全確認を済ますことはしてないだろうか。災害ポテンシャルは、原因の排除でなくなることもあれば、何らかの原因で、新たに発生することもあるのです。たとえば、自分の組織に変化はなくとも、隣の敷地で、別の組織が危険な作業をしている場合、その災害リスクへの安全確認を怠っるようであれば、現状の安全衛生の営みは、まったく以って形骸化していて、まったく、実質的に機能していないと考えざるおえないのである。新しく発生した事象においては、それを知る最初の組織(多分、総務系)が、それを知りえない社員のために、災害リスクの分析と対応に関して、組織として、社員の行動を指導すせざるおえないはずである。少なくとも災害リスクの存在を知らせなければ、社員を見殺しにしているのと変わらない。私自身、この観点で省みると、いち社員としては、知らないことだらけだということを、再認識するのである。災害(広い意味で)が起きたときに、どう行動するか、集団で非難できるのかなど、地震の防災訓練以外、何も知らされていないような気もする。誤解だろうか? また、災害リスクを、自ら知っていながら、何の対応もしない社員は、安全ボケ、平和ボケ状態としか言いようが無い、結局、組織は事後処理はできても、災害は起きてしまったら、被害を受けるのは自分自身であることの自覚がないというべきだ。
さて、職場の隣では、現時点、古い実験用原子炉の解体工事が成されているのだが、何かあった場合、どう行動するのか? 何か、知らされているのかどうか。工事は、十分、安全第一で作業されているとは思うが、通常ではありえない災害リスクを有していることには変わらない訳で、危機的状況が起きたときに、どうすれば良いのか、周知・徹底されているようには、思えない。現状を考えると、私の身近も、安全衛生が、形骸化して、何かやっていれば、免責されるなどと、妄想があるようだ。結局は、安全ボケ、平和ボケが、日本全国で、蔓延する時期なのかもしれない。今後、この仮説を裏付けるように、事故のニュースが増えることが無いように、願いたいものだ。
最後に、人間は忘れ易い動物であるので、周知・徹底すべき事柄は、文書化して、それを忘れないようにする時間を、十分に設けることも、組織の確固たる社会的な責務であろう。個人も、安心して働ける根拠が、盲目的な信仰に基づいていなかなど、自己検証するぐらいの機転があっても、まったく以って、損はしない。
また、現在、起きてしまった災害によって、加害者と被害者という構図に分かれてしまっているが、JR西日本のていたらくを、本当に責められる組織や個人が、どれだけ日本にいるのか、はなはだ疑問もある。今、まさに、反省と見直しの時期とも思える。


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yamakyo50 :

Digi−Pさんのブログ。拝読するたびに社説顔負けの論旨の展開に感心させられるばかりです。
ところで、このたびのもろもろの事故の発生はまさにDigi−Pさんの仰るとおり「安全ボケ」の極みに違いありません。昨日の警察ヘリの墜落事故も操縦者は9000時間のベテランだったとか。人間の行為に100%の安全は人智が未来を予測できないように有り得ないのが当然のはずです。諺に「喉元過ぎれば何とやら」とございますが、これは日本人の国民性に根ざしたものが何かあるではと考える次第です。
私は仕事上、冬の異常寒波時の水道管破裂修理の情報や修理の実態に係わることがありますが、広島市では毎年それを繰り返して、漏水、断水に大騒動しています。毎年のことなのに何故防衛措置をとらないのか。これは凍結し易い給水管の配管申請を認可している行政の責任でもあります。寒冷地ではこのようなことはありません。しかし、1年に1、2回程度の地方ではコストのかかる凍結防止対策は市民に非難されるからではないでしょうか。それなのに飽きもぜす同じ人が同じことを繰り返しているケースすらあります。今年は「大丈夫じゃろう思っていた。」とたかをくくって同じ目に会っています。これが大地震後ならそういうことはないと思いますが、どうもこの能天気なボケ体質は日本人の本質の一つであるような気が致します。「転ばぬ先の杖」「石橋を叩いて渡る」の諺もありますが…。
広島市 Yamakyo50拝

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