生体認証への危惧

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最近、国内も欧米同様?に、銃による殺人など含め犯罪が凶暴化してきていると感じています。
そこで、生体認証への危惧を持つ訳です。つまり、本人認証のバリエーションが増えてきて、精度を競っているのですが、なんともやな感じを受けています。スピルバーグ監督の映画「マイノリティ・レポート」のシーンのように、、、

網膜認証に対して、本人を殺傷して、眼球をくりぬいて、鍵の代わりに使うなどいう犯罪も予想されます。問題は、殺人に見合う価値のものを、本人の体の一部で担保させるということが、許されるかどうかという観点です。
指紋であれば、コピーをとられるぐらいで済みますが、静脈認証であれば、手丸ごとや、指丸ごとを切除されるリスクは高い訳です。網膜認証であれば、殺されて、眼球をくりぬかれるなどの凶悪犯罪の発生の種ともなりかねません。静脈認証の場合、死んでいる組織であれば、認証されないなどいうこという方もおられると思いますが、技術の進歩は、すぐにでも、それを可能とするかもしれないです。つまり、生体認証(本人の体の一部)で守らされている物が、自分の命と天秤にかけられるような使われ方は、なんともふに落ちないものですし、むしろ、良く考えて、そうならないようにすべきと思う訳です。
このアナロジは、セキュリティが完全になればなるほど、このようなリスクが増すという特性を持つのであって、システムを作る上では、守りべき物の安全と同様、管理者やエンドユーザの身の安全をも、配慮する必要があるということを、強調したい。言葉を換えれば、ハイテクの時代にあって、一層、真心のこもったシステムが、真価を明らかにする時代が来るというこであろう。


【後日追記1】
既に、海外では、指切断事件が発生しているようです。どごぞのブログですが、この記事が掲載されてるようです。
問題は、切断した指で、実際に、認証が可能か不可能かに関わらず、知識や情報の格差もあって、このような事件の発生のリスクは、今後、増していくだろう感じています。ただし、私としては、生体認証が、だめだと言っている訳でなく、技術の使い方を誤らないことを、希望するということです。

【後日追記2】
最近、横国大の松本先生は、指紋認証に引き続き、静脈認証を大根で偽装する実験に成功したようですね。

【後日追記3】
最近、IBMのノートPCのパスワードの代わりに指紋認証というTVCMが流れているね。東京三菱銀行のもそうだけど、手のひら静脈認証も、指紋認証も、暗証番号を入れるわずらわしさから、ユーザを解放するという主旨を前面にだしているね(もちろん、暗証番号も残してるよ)。上記のリスクも踏まえると、この程度の使い方が、無難だね。このレベルだと、手のひら静脈認証の精度も落として、同じパタンを持つユーザがいても、暗証番号と同じで、問題もないだろうね。

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このページは、Digi Pontaが2005年7月19日 21:14に書いたブログ記事です。

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