ソーシャル・ハザード
どうも最近、ソーシャル・ハザード(もしかしたら、ヒューマン・ハザードか?)をも感じる今日このごろ。
結局、大量消費時代、高度経済成長や団塊世代などを経験した世代が、企業の中でも、なりふり構わず、仕事オンリーで生活してきたあおりを、現代、まさに受けているのであろうか。最近、「愛社無罪」のような錯誤を持ってしまった企業のトップが、背任などで、お縄に着くことも、このせいとも思われる。結局、会社生活で本来、必要なことをなおざりにした部分のあおりなのである。最近のJR西日本の事故もそうであろう。全く、作れば売れる時代が、人間を、ソーシャル・ハザード状態(人間性や社会性までをも放棄し、機械のように働くことに慣れきった状態)に陥らせたのである。これは、工場の工員のみならず、普通の会社員、はたまた、研究所の研究者、詰まるとこと、いわゆる、サラリーマンと同等とも感じる。
本筋は、顧客志向であって、お客の欲するものを提供し、社会に貢献することが企業の1つあり方であるが、全く持って、作れば売れる時代は、お客の欲するものを理解する力を、人間から奪ったのであろうし、まさに、新たに入社する新人にも、仲間になれと、襲いかかるのであろう。社風というでたらめな理解を強いるのかもしれない。結局、金太郎飴化してしまうと、回復は、難しい。日本国民として、社会人として、社員として、なすべきことを成すことだが、決して、決まりごとや、上司の命令を、そのまま聞き、実行すること、つまり、内向き志向(サラリーマン)ではない。顧客志向(外向き志向)の考え方は、全ての社員が、お客の方向を向いて仕事をする体制であり、上司と部下の関係は、そのための能率をあげる1つの手段でしかない。
外向き志向にあって、初めて、個々の社員が、向上サイクルを生かし、連携して機能する組織となる。この向上サイクルには、安全衛生、遵法、能力向上などなど本来、社会人としての教養や専門技術を高める強者(ビジネスマン)の和となり、その組織が、強い企業となる訳である。
問題は、外向き志向の原理原則を理解(身に付ける)する機会が、平等でないこと、既に、内向き志向にいる人材には、気が付きようがないことであり、気が付かせるためには、割り切って、劇的変化を、与えるべきなのかもしれない。これは、諺でいうところの「馬鹿は死ななきゃなおらない」がぴったりする。内向き志向で、倒産しそうだったら、今までのしがらみを、いっさい捨て去り、いちからやるなおせる環境を、社員の誰にも、用意することぐらいが、救いの道かもしれない(;_;。
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