Cyber Senseの奨め

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私の言う「サイバ・センス」とは、人体の感覚器官が、リアル・ワールドから、直接、感知する感覚と同等に、サイバ・ワールドにおいて、人体が感じるべき感覚をいうことではないかと、思う訳です。人類の英知は、まさに、外部から得られる情報によって、蓄積されてきた訳であり、古代から、現代にかけて、同じ感覚器官から得られる、未知の部分(新しい知識)というのは、大分、少なくなっている。科学技術は、外付けにしろ、色々、人体に備わる感覚器官では感知できない情報を、人体で感知できる情報へ変換するセンサを発明、開発してきている訳ですが、、、

現時点おいて、万人に享受されている技術というのは、やはり、遠隔との通信や放送という類であった。今まで、1対1の通信や1対多の放送というそれ自身、状態を持たない通信伝播路が、量子力学が、場の量子論へ行き着いたように、通信メディアも、場をもって、1つの世界(社会)と見なせるまで、高度に発展していると思うわけです。それ自身、絶えず、変化し、情報を拡大して行く、宇宙のように。
さて、サイバ・ワールドが、自立した場を、万人に提供する以上、それを感知するための感覚は、人体のそれと同じく、絶えず、情報の入出力を行うようなものであるべきとも思う訳です。もし、そうでないとすると、個人の自己同一性の保証が行われず、この意味では、精神異常を起こしている状況を万人に与え続けることになるに違いない。正常な精神は、人体が位置する多数の場にあって、人格の自己同一性が保たれることだ。ある特定の場に合って、別人格を長期に渡って行うことは、精神にとって、まったくよろしくない。むしろ、精神異常が起きた場合、それを治療するための1つの手段に取って代わるのかもしれない。現代社会において、サイバ・ワールドを感知する以前に、メディア氾濫によって、万人は、既に、単一の人格では説明できない状況にあると言われているが、成り行きとは言え、決して、健全ではない。むしろ、1つの人格に収束しようとするメカニズムはあるのだろうが、外的要因が、それを阻むというのが、現実であろ。何と言っても、自己同一性を獲得するためには、人体の感覚に対して、全ての場の知覚が、一元化される必要があろう。リアル・センスとサイバ・センスの一元化は、将来の人類の課題であろが、もし、ばらばらのままでは、万人は、ストレスの蓄積も、大分、多くなり、ままならなくなるのも、近い将来のことであろうか。
現時点の懸念事項は、生まれたときから、多重人格を強いられて、自己同一性を実現せずに、生き続けているゾンザイが、存在しても、不思議ではないとうことだ。このようなゾンザイが、多数となった社会は、どのようなことになるのか、想像もできない。多重人格といえども、ある種のルールがなければ、自他から理解をも、困難にさせるだろう。社会(コミュニティ)の形成をも、困難にさせる危険性も高い。
科学技術は、万人に、その存在に、多種多様な場を提供してきたことが、今、反省して、多くの場に、散らばった、1つの個の存在を、統一し、自己同一性を実現するための手段をも、提供するように、発展することを、切に、希望する訳です。

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このページは、Digi Pontaが2005年7月10日 23:16に書いたブログ記事です。

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