三丁目の夕日は思出のままに
最近、海外の大企業の会計不祥事から、投資家保護を目的に、法的な規制が、大分、強化されてきているのが、今である。米国では、SOX法と呼ばれる法律での規制が、国内で、良く知ることとなっている。また、日本国内でも、情報セキュリティの確保から始まったIT統制や、米国SOX法に感化されたような金融商品取引法案(現行、証券取引法の改正案)や、今年、5月から施行の会社法などで強化される内部統制と、盛りだくさんだ。。。。
この現状は、将来に向けて、今まで、ITの普及を牽引していたITオタク的人材の役目の終焉を予感させるものである。つまるところ、社会は、ITの十分な普及を認識し、その安全性を確保するために、法律が定める仕様や手順によって、営みが行われるということであって、それ以外の唐突なアイディアなどの適用は、違法となる時代を、早急に、求めているという訳である。必要な業務は、マニュアルで定義され、更には、従事する人材に関しても、教育や品質も規格化される。それに従って行動する事に依って、安全性と品質を確保する方法論を採用するのである。悪く言えば、ITオタク的人材は、もう用済みである。
言葉を変えると、もう用済みな「ITオタク的人材」は、身の振り方を、考えねばならない時代になったということである。これは、会社の仕事を、家庭に持ち込むような人材や、残業付けの人材もしかりであろう。つまり、計画的に行動がなされない事は、企業経営において、不確定な財務状況の原因と成る訳で、経営の効率化を図る大局的な流れに、大分、反することを、容認することに成りかねない。
とは言っても、ビジネスにおいて、ある程度のリスクを取らなければ、儲けというものも得難いものであり、適切なリスクを負っているかが、議論の焦点となるのだろう。つまるところ、不要なリスクは、極力、取らないように内部統制されることが、肝心になるのだろう。まさに、「ITオタク的人材」の存在は、不要なリスクの部類になるようだ。
さて、「ITオタク的人材」は、どこに行くのか。多分、私も、この部類と言えようが、現状維持ということは、社会的に許されまい。まずは、鞍替えという考え方が、まずは、安易で良い感じもする。他人の事を考えているゆとりも無いのだが、1つ心配なのは、自覚していない「ITオタク的人材」は、全く不幸な将来が待っているとも思えるので、是非とも、自分はどうなのか、客観的に、分析して、将来を考えるべきと、思うところである。こればかりは、これで良いというソリューションは一概に論じる事も出来ないので、悪しからず(^^;。
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