向上サイクルの確立と実践

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結局、人間の成せる災害/事故の防止は、教育の目的と方法論に帰着するようだ。。。。

教育の目的としては、人格形成にあるが、これは、固定の人格でなく、外的な刺激に対して、絶えず向上し、柔軟性のある人格の形成である。極端に言えば、最後まで生き抜く人間を作るということである。形式論的には、失敗が、心理学でいう昇華という形で、絶えず、フィードバックして、人格を向上/ブラシュアップさせて行くサイクルを、自らに意思で、実践していく、人格である。
さて、現代では、この向上サイクルの考え方が、色々なところで、活用されているのである。基本的には、教育自身であるが、その他、企業における安全衛生、品質保証などISO9000を根幹にする規格群なのである。但し、規格に関しては、それが、本質でないことは、誰でも分かると思うが、あくまでも、第三者によって、向上サイクルが存在して機能していたかを知らしめる手段である。本質は、プレーヤが、向上サイクルを内存し、実践していれば良い。また、安全衛生では、本人の生活記録を逐一、記録を取ることはしていないし、撮る事に、意味が無いからである。
基本的に、人災や事故は、人間が起こすので、原因は、人間自身にあると言って良い。まさに、人間が一人もいなければ、犯罪も、人災も、事故の無いのであるから。起きてしまった人災や事故を、繰り返すことを、良しとしない事は、誰もが認めることであろう。この繰り返しの防止を実現するため規則が作られるのである。この意味で、規則さえ守れば、良いという発想は、誰にも、浮かばないことを期待したい。つまり、人間は、絶えず、新しい災害リスクを、有し続けているのであり、規則を守るだけでは、将来の人災や事故を防ぐ事に関して、全く持って、不足ということを理解しなければならないし、それを前提に、法律なども管理者へ、色々な観点での向上サイクルの導入を求めるのである。
現在、同じ仕組みで対応すべきものは、下記と考えている。

  • 教育(教科書/規則のみを、理解/守護すれば良い訳ではない。以下も同様)
  • 安全
  • 衛生
  • 品質
  • セキュリティ
  • その他、ISO9000シリーズの仕組みを踏襲した規格群の対象

規格は、単なる記録の仕方の決まりであって、これ自身は、どちらかというと、あまり意味が無い。本質は、プレーヤ自身の心(性根)の問題であり、それを改善していくことが、肝心なところである。この方法論は、まず、本人が、目的に対して、その向上の仕組みを、十分、理解/納得することから始まり、向上サイクルを策定して、実践することとなる。また、規則は、過去の過ちを、繰り返さないことへの知恵であり、それを超えることは、合理的ではなく、それが理解されて、始めて、守られる規則となる。
あと、周りに問題があるので、人災や事故が防止できないかとの指摘もあろうかと思うが、考えて欲しいのは、周りの問題は、やはり人間が解決しなければ、何も変わらないのであり、その改善が必要であれば、それを含め改善を実現する人格の形成なされる必要がある。本質的な目的は、人災や事故を起こさないことにあって、何か有って、そのあおりを、他人を犠牲にしても、体力的に回避する能力を養う事にはない。また、具体性のない精神論をたき付けても意味は無い。現実的でかつ実施可能なステップを歩ませるための配慮が感じと思う。

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このページは、Digi Pontaが2006年10月 7日 23:09に書いたブログ記事です。

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