お客さん、クラウドって本当に必要なのことですか?

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最近、グーグル会長の発言以降、クラウド、クラウドと、なんやら騒がしい。実質、スモッグの間違いでは?

結局、新しいことでなく、現在のITシステムの連携の有様を例えた表現であったものだが、取り巻きが、やたら派手にお祭り騒ぎだ。さて、利害関係の当事者は、やはり、利用者その人、お客様です。

現在、お祭り騒ぎのクラウド(雲)は、発生源が異なると、混じることもなく、単なるレガシーなアウトソーシングやASPのことに他ならない。要は、2000年代、アウトソーシングビジネスは、ASPとは異なり成功した事業分野で、発展してきたはずだが、客の囲い込みも進み、あまりオープンな市場とも実質言いがたくなったいたと思われます。囲い込みの現状をなんとか、打破して、新規参入のアウトソーシング事業者(グーグル、アマゾンなど)が入り込むための、キャッチフレーズと考えれば、判り易い。

さて、お客さん、クラウドって本当に必要なのことですか? 

本当に必要なのは、囲い込まれないオープンなアウトソーシングサービスやオープンなASPサービスでないでしょうか? ここで言う「オープン」とは、相互接続性や、相互移行性(ポータビリティの逆立場視点)が実現されるということで、必要な要件に合わせて、それに見合った質とコストのサービスを選択して利用できるということではないでしょうか? もし、そうだとしたら、今のクラウドは、ほとんど、意味がないく、むしろ、霧に巻くような顧客提案になるだろう。だから、クラウドでなく、スモッグなのである。

クラウドという言葉は、余りにも、あいまいに使われるので、エンジニアとしては、なんとも判りにくいし、オープン性を提案するものではない。顧客志向という観点では、やはり、アウトソーシングやASPのオープン性を実現推進するということで、顧客観点のコストパフォーマンスの向上を図るという新たなキャッチフレーズが必要と思っています。データセンタ事業者としては、顧客の囲い込みが実現できるフレームワークの方が嬉しいのはもちろんだが、やはり、顧客側の都合とのバランスは、時代ともに変わるものだし、それに適合(適切な競争ができる環境を維持)していかないと、経済全体が滞るというようなマクロな問題もあるので、事業者は自らの運命を、自然淘汰に任せるか、積極的に攻めていくかで、事業者の行く末も変わってくるのだろう。

お客さん、よーく、考えて欲しいのは、本当に困っていることは、何ですか? クラウドは、それを、本当に解決するものですか? もっと、具体的な言葉で、必要なものを、世の中に、知らしめる必要はないですか?

 現状を鑑みると、EC実現に関しては、決済サービス、物流サービス、ポータルサービス(ECフロントエンド)の機能は、サーバが散在して、相互に接続され連携して、ECサービスを実現している(あえて言うと、本人認証が、決済と一緒くたになっているので、理想としては、本人認証が必要なサービスの場合、独立した機能が、必要だ。現状、公的個人認証サービスがそれにあたるが、民間には、開放していないので、使えないといってもよい)。つまり、これが、沢山存在する状態が、クラウドという状態である。これは、現在では、当たり前の状態である。つまるところ、アウトソーシングとも、直接的な関係がないのかもしれない。

 

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このページは、Digi Pontaが2009年4月30日 16:06に書いたブログ記事です。

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